お客様から寄せられるペットの歯みがきのお悩みにお答えします
生後3か月ぐらいから、口周りに触ることからはじめ、次第に唇をめくったり、歯に触られることに慣れさせましょう。慣れたら、シートや歯ブラシを使った歯みがきトレーニングを少しずつはじめ、永久歯の生え変わる生後5・6か月頃には歯みがきができるようにしましょう。
遅いことはありません。まずは口周りに触ることからはじめ、焦らず少しずつ慣れさせていきましょう。ただ、加齢とともに気難しくなるので、少しでも上手にできたらご褒美をあげると、次第にできるようになることもあります。
飼い主さんもネコちゃんもリラックスしているときがベストでしょう。歯みがきで特に効果があるのは食後と寝る前です。夜寝る前は、寝ている間に歯垢が増えるスピードを遅くします。
ネコちゃんは長時間の歯みがきを嫌がります。歯に沿って奥から手前に向かってなでるようにして、ワン、ツー、スリーと3回ぐらい繰り返すようにしましょう。嫌がったら途中でもやめて、時間を空けてから続けましょう。
ネコちゃんは気まぐれなので毎日できないことがあります。一度に全部の歯をみがくのではなく、嫌がるようならば無理をせず、できる所だけでも繰り返していきましょう。
歯ブラシは固いので、口の中へ入れられるのを嫌がることがあります。ヘッド(植毛部分)が小さく、毛先が柔らかい歯ブラシを使いましょう。どうしても歯ブラシを嫌がる場合は指の感触が伝わる歯みがきシートやフィンガー歯ブラシなどを使ってみましょう。歯周病や口内炎などがあると歯ブラシが触って痛いことがあります。一度口の中を見てみましょう。
シートやガーゼでも歯の表面の歯垢を落とすことはできますが、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間、歯の凹んだ部分についた歯垢は落しにくいので、しっかりきれいにするためには歯ブラシを使いましょう。歯周病があると歯ブラシが触って痛いことがあります。一度口の中を見てみましょう。
歯みがきガムは臼歯などのよく噛む歯では効果がありますが、あまり使わない前歯や犬歯では十分な効果がありません。シートや歯ブラシを使いながら、補助的に歯みがきガムを使いましょう。
歯ブラシは動かしやすく余分な力がかからないペングリップ方式で持ちましょう。毛先を45°の角度であて、毛先が少ししなる程度の軽い力でみがきましょう。
ネコちゃんは口が小さいので、指を使う方法で無理をして奥歯を磨こうとせず、ヘッド(植毛部分)の小さな歯ブラシを使い奥歯に沿って入れて行くようにすると奥歯まで届きます。