「猫用爪切り」を用意します。ギロチンタイプは切れ味の良さが特長ですが、爪切りに慣れるまではハサミタイプのほうが使いやすいかもしれません。
【動画でわかる】猫の爪切りのコツをプロが解説。爪の中を通る血管と神経を切らないように注意して!
猫は爪とぎをするから爪切りは不要と思われがちですが、室内飼育の場合は必要です。鋭くとがった爪先がカーテンやカーペットに引っかかって折れたり、飼い主さんが引っかかれてケガをすることにも。とくに活動量が減る高齢猫は爪が伸びやすく、巻き爪になることもあるので注意してください。月1〜2回を目安にケアしましょう。
<監修・実演>箱崎 加奈子先生(獣医師・トリマー・ドッグトレーナー)
まずは動画をチェック
猫の爪切りの手順をもう一度見ていきましょう
用意するもの
血管・神経を傷つけないように爪を切る
猫の爪のピンク色に透けて見える部分には、血管と神経が通っているので、切らないように注意してください。
普段、猫の爪は指の中にしまわれているので、爪を切るときは、指先を軽く押して、隠れている爪を出します。
足先はデリケートな箇所で、触られるのを嫌がる猫も多いので、強く押しすぎないように気をつけましょう。
深爪しないように、爪の先端だけを切っていきます。猫に痛い思いをさせると、次から切らせてくれなくなってしまいます。
後ろ足は、足を後ろ側に持ち上げると(肉球を上に向けた状態)、切りやすいでしょう。
爪切りがうまくいかない場合は・・・
気をつけていても、うっかり出血させてしまうこともあります。事前に清潔なガーゼと、できれば止血剤を用意しておくと、あわてず対処できます。
もし出血してしまった場合は、すぐに爪の断面をガーゼで押さえます。血が止まるまで、5分程度そのままで。止血剤があれば、より短時間ですみます。
猫が嫌がって切らせてくれない場合は、タオルや洗濯ネットで全身をくるんで切る方法もあります。
1本ずつ足を出しながら、切っていきます。どうしても猫が嫌がるようなら、一気に全部の爪切りを終えようとせず、何回かに分けて行いましょう。
箱崎先生からのアドバイス
突然の爪切りに怖がる猫も。前もって爪切りを見えるところに置いておくことで見慣れさせておくといいでしょう。