愛犬が花粉を持ってくる!? シャンプーや拭き方など、犬のお散歩後の花粉対策ポイントとは?

愛犬とのお散歩が楽しいぽかぽか陽気と同時にやってくる、飼い主さんにとっていやな花粉の季節。マスクを付けたり、あらゆる花粉対策を行っているのに……!それは、お散歩後の犬のからだが原因かもしれません。愛犬の毛や皮膚についた花粉は、ペット用ボディケア用品を上手に活用して除去することが可能です。ここでは、おうちの中に花粉を持ち込まないための「犬の花粉対策ポイント」をご紹介します。

お散歩後の犬のからだには、たくさんの花粉が付着している場合も!

愛犬の足の裏をしっかり拭いていても、家の中に花粉を巻き散らしてしまう可能性があります。それは、お散歩後の犬のからだにはたくさんの花粉が付着しているから。スギ花粉の飛散時期に散歩後の犬のからだに付着した花粉の数を測定したところ、足裏だけでなく、頭や背中、腹側の毛にも花粉が付着していることがわかりました。愛犬のからだについた花粉の除去まで気にされていない飼い主さん、実は多いのではないでしょうか?

散歩後の犬の体表の花粉付着部位(代表例)個/100㎠

東京都と神奈川県で飼育されている室内犬5匹に花粉回収用バッジを取り付け、スギ花粉の飛散時期(2017年4月~5月)に30分~1時間の散歩を行い、その後バッジに付いた花粉の付着数を顕微鏡で測定。

散歩後の犬の体毛への花粉付着量(個/100㎠)

東京都と神奈川県で飼育されている室内犬15匹の背側と腹側の2箇所に花粉回収用バッジを取り付け、スギ花粉の飛散時期(2017年4月~5月)に30分~1時間の散歩を行い、その後バッジに付いた花粉の付着数を顕微鏡で測定(背側と腹側の合計値を記載)。

※白井秀治(東京アレルギー・呼吸器疾患研究所)、ライオン商事株式会社ら:「日本獣医内科学アカデミー第14回学術大会」(2018年2月)報告
出典:https://www.lion-pet.jp/press/2018/06.pdf

家に花粉を持ち込まないための「犬の花粉対策」3つのポイント

1. 犬の散歩は“花粉が多く飛散する時間帯”を避ける

花粉の飛散量は、時間帯によって大きく変動します。 スギ花粉の場合、気温が上がって午前中にスギ林から飛び出した花粉が数時間後に都市部に到達するためと、上空に上がった花粉が、日没後に地上に落下してくるため、昼前後(11~14時)、日没後(17~19時)が都市部での花粉飛散のピークに

これらの時間帯を避けてお散歩に出かけることで、犬のからだに付着する花粉の量も抑えられますし、飼い主さんにとっても、少しは快適にお散歩を楽しんでいただけるかもしれません。

※環境省花粉情報サイト(花粉症環境保健マニュアル P14)より http://www.env.go.jp/chemi/
anzen/kafun/manual/2_chpt2.pdf

2. 散歩後は、犬のからだについた花粉をしっかりと拭き取る

愛犬のからだについた花粉はシャンプーですっきり洗い流せますが、お散歩から帰宅するたびにシャンプーをするのは、なかなか難しいもの。そこでおすすめするのが、ぬらしたタオルなどでのからだの拭きとりです。

拭きとりであれば、玄関先でも犬のからだに付着した花粉を簡単に落としてあげられるので、飼い主さんにとっても負担が少ないはず。花粉は犬の手足だけでなく、お腹や背中などにもついていますから、全身をしっかり拭き取ることを忘れずに。

ぬらしたタオル以外にも、「ボディ用シート」「水を使わないドライシャンプー」の使用も効果的。さらに簡単に花粉を落とせるのはもちろん、静電気防止効果のあるタイプを使えば、次のお散歩の時の花粉の付着を抑えることもできます。

3. ドッグウエアも花粉対策に有効!玄関先で脱がせて、こまめなお洗濯を!

愛犬にドッグウエアを着せることもお散歩後の花粉対策に有効です。お散歩から帰ってきたら、玄関先でドッグウエアを脱がせて、ペットの布製品用の洗剤でお洗濯して花粉を取り除くと、花粉を家に持ち込むことを防げます。

お洗濯の時、ペットの布製品用の柔軟剤で仕上げておくと、静電気による花粉の付着を防ぐことができるので、飼い主さんにはさらに安心。お洗濯できない素材の衣類は、衣類用粘着ローラーなどを使って花粉を取るだけでも効果があります。ニットや起毛素材のウエアの場合、ふわふわとした繊維に花粉が付着しやすいので、飼い主さんによっては避けたほうがよいかもしれません。

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