愛犬のシャンプーをスムーズに進められるように、始める前にあらかじめ「犬用シャンプー」「洗面器」「スポンジ」を用意します。
皮ふ(表皮)の薄さやpH値など、犬の皮ふ(表皮)は人間とは異なるため、愛犬のシャンプーには「犬用」をおすすめします。
※動画で使用している商品は旧パッケージです。
愛犬のニオイや汚れは気になるけれど、シャンプーのやり方がよくわからない・・・シャンプーの泡立て方は? シャワーの温度は? すすぎ上がりの目安は?・・・など、気になることだらけで犬の自宅シャンプーをあきらめたり、躊躇している飼い主さんは多いはず。まずは愛犬のシャンプーの手順を知ることから始めてみませんか。コツを覚えたら、自宅シャンプーにぜひチャレンジしてください。
<監修・実演>箱崎 加奈子先生(獣医師・トリマー・ドッグトレーナー)
犬の全身シャンプーの手順をもう一度見ていきましょう
まずは、ぬるま湯のシャワーで時間をかけて、犬の全身をしっかりぬらします。犬がシャワーの音に驚かないように、お尻の方からシャワーをかけて慣れさせましょう。シャワーの温度は、人肌ではぬるいと感じる37℃~38℃くらいが犬にとって適温です。
シャワーヘッドを皮膚に軽く押しあてるようにすると、地肌やアンダーコート(下毛)もしっかりとぬらせます。シャワーが苦手な愛犬には、シャワーヘッド部分を外して、ホースのような状態で使うのもよいでしょう。
液体シャンプーの場合、細かい泡で犬を洗えるように、泡立ててから使うのがオススメです。表示に従って適量のシャンプーを洗面器に入れ、シャワーを強く注ぐと、一気にきめ細かい泡ができます。
シャワーでできた泡を、スポンジを使って揉みこむと、さらに泡立ちます。
シャンプーを泡立てるのは大変・・・という方には、最初から泡で出るタイプのシャンプーもあります。泡立てる手間いらずで手軽に洗えるので、シャンプー慣れしていない犬にもおすすめです。
シャンプーの泡ができあがったら、スポンジに含ませて、犬の身体にたっぷりとつけてなじませます。
背中、お尻周り、足先の順に、犬に声をかけてリラックスさせながら、身体をやさしくマッサージするように洗います。犬の全身を泡で包む必要はありません。洗っている部分の地肌まで泡が届いていればOKです。
顔周りは最後に洗います。犬の目の周りを洗うときは、シャンプーが入らないように、特に注意しましょう。
犬を洗い終わったら、顔周りからお尻にむかってシャワーをかけ、泡をしっかりすすぎます。ぬらす時と同様、温度はぬるめの37℃~38℃にします。またシャワーが苦手な愛犬には、シャワーヘッド部分を外してホースのような状態で使うのも効果的です。
さらに、お湯を含ませたスポンジも使いながら、ていねいに洗い流すと、犬の毛の根元にシャンプーの泡が残りにくくなります。
体のぬるつきが無くなり、少しきしむようなキュッという手触りになったら、しっかりすすげているサインです。
全身シャンプーは大切な健康チェックの機会です。
お肌の健康維持のため、ボディチェックも兼ねたホームケアとして取り入れてください。