愛猫のシャンプーをスムーズに進められるように、始める前にあらかじめ「猫用シャンプー」「洗面器」「スポンジ」を用意します。
皮ふ(表皮)の薄さやpH値など、猫の皮ふ(表皮)は人間と異なるため、愛猫のシャンプーには「猫用」をおすすめします。
【動画でわかる】猫の全身シャンプーの手順をプロが解説。コツを覚えて愛猫の自宅シャンプーに挑戦しよう!
愛猫のニオイや汚れは気になるけれど、シャンプーのやり方がよくわからない・・・シャンプーの泡立て方は? シャワーの温度は? 毛玉ができている場合は?・・・など、気になることだらけで猫の自宅シャンプーをあきらめたり、躊躇している飼い主さんは多いはず。まずは愛猫のシャンプーの手順を知ることから始めてみませんか。コツを覚えたら、自宅シャンプーにぜひチャレンジしてください。
<監修・実演>箱崎 加奈子先生(獣医師・トリマー・ドッグトレーナー)
まずは動画をチェック
猫の全身シャンプーの手順をもう一度見ていきましょう
用意するもの
シャンプーを泡立てる
液体シャンプーの場合、細かい泡で猫を洗えるように、泡立ててから使うのがおすすめです。表示に従って適量のシャンプーを洗面器に入れ、シャワーを強く注ぐと、一気にきめ細かい泡ができます。
シャワーの温度は、人肌ではぬるいと感じる37℃〜38℃くらいが猫にとって適温です。
シャワーでできた泡を、スポンジを使って揉みこむと、さらに泡立ちます。
シャンプーの泡で猫の全身を洗う
シャンプーが泡立ったら、シャンプーが混ざった泡やお湯を、猫の身体にやさしくかけて濡らしていきます。
背中、お尻周り、足先、(できたら)頭の順に、猫に声をかけてリラックスさせながら、手で包み込むようにやさしくマッサージする感覚で洗っていきます。
毛がもつれやすい長毛種の場合は、毛並みに沿って洗うのがコツです。
最後に頭や顔周りを洗いますが、けっしてムリ強いはせず、できる猫ちゃんだけにしましょう。
顔周りを洗う場合は、目や鼻の中にシャンプーが入らないように、特に注意してください。
シャンプーの泡をすすぐ
猫を洗い終わったら、顔周りからお尻にむかってシャワーをかけ、地肌からしっかりと泡をすすぎます。
シャワーの温度はぬるめの37〜38℃。シャワーが苦手な愛猫には、シャワーヘッドを体に密着させて水圧を感じないようにしたり、シャワーヘッドを外してホースのような状態で使うのも効果的です。
顔にシャワーがかかるのを嫌がる猫も多いので、顔周りなどはお湯を含ませたスポンジも使いながら、ていねいに洗い流します。毛の根元は泡が残りやすいので、しっかりすすぎましょう。
子猫など、シャワーを怖がる猫には、お湯をためた洗面器などの中に体ごと入れて、シャンプーを洗い流す方法もあります。
箱崎先生からのアドバイス
猫に長時間のシャンプーは難しいので、ムリせずに1度洗いでも大丈夫です。全身を洗うのが苦手な愛猫は、お尻と足先だけでもかまいません。