猫ともっと仲良くなるには?猫の気持ち、ちゃんと理解してますか?

かわいがっているつもりが、実はイラ立たせていたりして。
マイペースで感情が読み取りにくい猫ちゃんとの上手なコミュニケーション方法を学んで、もっと仲良しになりませんか?

<監修>東京猫医療センター 院長 服部幸先生

北里大学獣医学部卒業。2年半の動物病院勤務。2005年より猫専門病院の院長を務める。2006年にアメリカのテキサス州にある猫専門病院 Alamo Feline Health Centerにて研修プログラム修了。2012年東京猫医療センターを開院する。2014年 JSFM(ねこ医学会)理事。15年間、猫の専門医療に携わる。主な著書に、『猫を極める本』(エデュワードプレス)、『もっと! ネコにウケる』(ワニブックス)、『猫専門医が教える こんな時どうする?』(洋泉社)など。

猫ちゃんといい関係をきずくポイント

自分から甘えてきたのに、しばらくなでていると、いきなりかんでくる。猫はそんな気ままな動物です。いい関係をきずくには、甘えてくれば相手をし、嫌がる手前でやめておく。
そんな程よい距離感を保つことがポイントです。

  1. しつこくかまうと嫌われる
    飼い主さんの愛情の押し売りは、猫ちゃんには大迷惑。適度な距離を保つのが正しいつき合い方です。
  2. 甘えてきたら応じてあげる
    しっぽを立てて近づいてきたり、フミフミしたりするのは、母猫によくする甘えのしぐさ。甘えてきたら、優しく相手をしてあげましょう。
  3. 遊びできずなを深める
    ひとりで遊ぶより、飼い主さんが猫じゃらしを動かしてあげるほうが飽きにくく、猫ちゃんも喜びます。1回15分程度、1日数回を目安に。
  4. 猫ちゃんが喜ぶなで方を知る
    「あごの下」は、よく知られた猫ちゃんの “ゴロゴロ”ポイント。その他、「鼻筋から額」にかけてや、「しっぽの付け根」をなでられると喜ぶ子も。

猫ちゃんの気持ち、ちゃんと理解してますか?

犬ほど感情表現が豊かではない猫ですが、もちろん喜怒哀楽はあります。特有のしぐさがあり、とくに耳やしっぽの動きが感情を表すサイン。
よく観察して猫ちゃんの気持ちを読み取ってあげましょう。

満足している
耳が前を向き、目が半分閉じているのは、満足の表情
あいさつしたい
人へのスリスリはごあいさつ
機嫌がいい
しっぽがピーンはご機嫌な気分
安心しきっている
おなかを見せているのは、安心しきっているサイン
愛情表現
ゆっくりまばたするのは、相手への愛情表現
リラックスしている
足を横に崩すのは、リラックスのポーズ
安心して心地よい
前足でフミフミは、母猫に甘えるように、安心して心地よいときのしぐさ
相手を確認中
鼻をくっつけてクンクンは、どんな相手か確認している様子
落ち着きたい
毛づくろいは、気持ちを落ち着かせるときにも行うしぐさ
イライラしている
しっぽを左右にパタパタ振るのはイライラのサイン
おびえている
耳が倒れ、体を小さく縮ませているのは、おびえの様子
威嚇している
耳を倒してしっぽを膨らませるのは威嚇のポーズ

あなたの猫ちゃんだけの個性も見つけよう

猫ちゃんとの上手なつき合い方、おわかりいただけたでしょうか。
そうはいっても、猫の性格は千差万別。決してひと括りにはできません。
社交的な子もいれば、臆病な子もいます。感情を表すときも、その子特有の不機嫌の示し方や甘えのしぐさが あるかもしれません。
長くいっしょに暮らすなかで、飼い主さんだけが理解できる猫ちゃんの個性をひとつずつ見つけていってあげてください。それもきっと大きな楽しみです。

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